「ドラえもん」の世界における開発競争の意味合いとそれが社会に与えうる影響について

 

この議題は以下の秘密道具の存在により始まった。

 

・タイムテレビ…この世界に存在する様々な光景を、いつなのかやどこなのかを決めれば、テレビ画面に映し出してくれる道具。自分の先祖の顔を見たいために時間を遡らせながら色々な時代の様子を見てみるなどの使い方がある。のび太は同級生が放課後の時間をどう過ごすのか覗くために使っていた。

つまり、人のプライバシーを覗きたい放題にすることができる。ただし、タイムテレビを見ている自分もタイムテレビで誰かに見られている可能性が常に付きまとうことになる。

 

・スパイ衛星…タイムテレビに映像を送るためのカメラくらいに捉えるのが考えやすい。

 

 

 スパイ衛星の開発と高機能化が進むにつれてポルノビジネスが爆発的な拡大を遂げるという妄想をしてみる。完成度の高いポルノを撮ること、既存のポルノに対してその撮影された時代に衛星を飛ばして、最新技術での再度の撮影で映像の作り直しをすることなどが容易になり、売り手の躍進に比例して買い手は増加の一途を辿ることとなる。ポルノを入手した人々は、彼らの周囲を飛ぶスパイ衛星に行為を覗かれないようにする必要がある。では、どうするのか。ここで以下の秘密道具に着眼した。

 

 

・ナイヘヤドア…適当な壁に立てかけて使う道具。立てかけると壁にはまり、ノブを引いて開いた中に部屋が広がる。(部屋の広さ内装は立てかけた位置から最も近い場所に位置する部屋に順応する。なので、泥棒が狙った家の近くに立てかけて計画の参考にするために使うなどできるため、この道具もまあまあヤバい。)ドアを閉じてドアを壁から外すと、外から見たときにドアが存在しないことになる

 

 

 いや、これでスパイ衛星とタイムテレビの対策できるなら、みんな使うから、ナイヘヤドア開発された後の世界にはポルノとかの問題特に起きないないやんけ!…しかし、それは対策できるならの話であって、本当のところはどうなのだろう。

 

 結論をいうと、おそらく対策として役立てられる。スパイ衛星とタイムテレビは流石に平和を脅かしすぎるからだ。一つ、仮のストーリーを作ることができる。

 

 発達した技術に人々が助けられながら日々の送られていく世界で、スパイ衛星による盗撮が社会問題となる。人々が誰かに見られている生活に病んでいく中で、スパイ衛星を弾く機能を持ったナイヘヤドアが開発されれば、普及の形はどうあれ、ナイヘヤドアに関わる業界は莫大な儲けと不動の地位を得ることになる。

 

 スパイ衛星の技術進歩がナイヘヤドアより速ければこの展開は必然であり、ナイヘヤドアが先を行った場合においても、ナイヘヤドアを売り出したい人間がスパイ衛星の開発業者と手を組んで大きな事件を起こすことで前者の状況を作りにいくなどといったことは起こり得る。

 

 まったくこの通りのストーリーがドラえもんの世界に起きたことを断言はできないが、ナイヘヤドアの(泥棒が…ヤバい)の部分が見過ごされているといったことを考慮すると、この程度に社会が追い詰められた事態が起きたのであろうということは十分にいえる

 

 そのため、「ドラえもん」世界の人々は、彼らの住居の中において「ナイヘヤドア」で生成した秘密の区画を利用して生活しているものと思われる。

 

 

 

 こんな妄想をしました。はい。